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H11.3 健康に大切な歯周組織"歯根膜"

中津川歯科医師会 阿木河合歯科医院 河合二郎

 皆さん、歯の根っこは歯根膜というとても薄い膜が、顎骨に強く植わっています。ご存知でしょうか。この歯根膜は歯周組織の(1)歯肉(2)歯根膜のうちの1つです。おそらくエナメル質、象牙質や歯周病という言葉はよく耳にしているとは思いますが、実は、この歯根膜が大変重要な働きをしているのです。
 一本々々の歯の植立は、この歯根膜を介して歯槽骨と強く結合しており、歯牙に強く咬合圧が加わった時、その力が歯根膜によって緩和され、顎骨に直接衝撃が伝わらないようにしています。また反対に抜け出す力、捻れる力にも耐えられるような働きをしているのです。
 この働きは、歯根膜の中にある膠原線維(シャーピー線維)の配列様式によるものです。(1)歯間水平線維(2)歯槽頂線維(3)水平線維(4)斜線維(5)根尖線維とから成っています。ではその膜の厚さはどれほどかといいますと、平均して0.2mm〜0.25mmです。
 ものを咬んだり、指で触れたときの感覚は、実はエナメル質ではなくてこの歯根膜にあるのです。この膜の中には、緻密に神経や血管及びリンパ管が分布しており、ここに分布する感覚受容器がその圧刺激が三叉神経を刺激して大脳皮質に伝えられ、再び大脳より口腔周囲筋肉に咀嚼運動の強弱が伝えられるのです。
 また普段の生活の中でも、野球のボールを打ったり、大工仕事で金鎚を使う時、お母さんが買い物篭を持ち上げる時、そして深く物事を考える時などには、必ず上顎と下顎を閉じて、歯と歯をしっかりとかみ合わせているのです。


歯磨きでいつもきれいに
 総じて言えば、咬み合わせは人の運動の1つの支点ともなっているのであり、歯が無くなれば身体自体の姿勢に影響するといっても過言ではありません。歯根膜は絶えずこの圧を受け続け、実に融和に生体と歯を守りながら、かみしめたり食べる楽しみの手助けをしているのです。これからは、どうか歯磨き1つにしても、歯の表面のブラッシングや歯肉のマッサージはもちろんですが、それに歯根膜、歯周組織、そして自分の身体を守る大切な予防運動であることを自覚しながら、歯磨きされるようお勧めします。



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