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H12.3 義歯(入れ歯)について

中津川歯科医師会 原歯科医院  原 博

 高齢化が進むと義歯を必要とする人が増えて来ます。
 歯槽膿漏や虫歯で歯が無くなった場合、放っておくと残った歯の挺出や傾斜が進み、歯の咬み合わせのバランスが崩れていろいろと不都合なことが起こってきます。義歯には固定してしまう架工義歯(ブリッジ)と、取り外しのできる床義歯の2種類があります。今回は後者の床義歯についての取扱いや注意を述べてみます。
 床義歯は人工臓器(義歯、義眼、義手、義足など)の中でも歴史が古く、本来の臓器に近い機能を発揮できます。外観、発音、咀嚼の回復ができて、弱った自然歯より余程良い機能の回復が期待できます。印象(型どり)材や義歯の材料もどんどん良くなって正確な、ぴったりした義歯が作られています。
 製作に当たっては印象や様々な面倒な工程があり、正しい手順が必要なので少なくとも2、3週間はかかります。上顎、下顎ともそれぞれ1本以上自分の歯が残っている場合は局部義歯、一本も自分の歯が無い場合は総義歯といいます。
 局部義歯の場合、残った自分の歯の維持のために鉤(クラスプ)をかけますが、鉤のかかる歯はどうしても不潔になりやすく、虫歯や歯周病になる確立が高い。また、義歯と残った自分の歯との間に食べ物などが入り込む場合が多く、口臭の原因にもなります。食後には必ず義歯を外して歯の清掃を心掛けて下さい。


義歯の取扱いにご注意

 入れ歯の清掃の時熱湯をかけたり、ひどい場合は煮沸したりする人がいますが、そんなことをすると義歯の変質・変形が起こり、歯に合わなくなりますので絶対にしないで下さい。また清掃時に義歯を流してしまったり、落として破損したりすることも多いので気をつけてください。もし破損した場合には、自分で接着剤などでつけず、かかりつけの歯科医で直してもらって下さい。そうしないと簡単に直るものが直らなくなってしまいます。
  よく、私の義歯は調子が良く、20年・30年使っているという人がみえますが、義歯が摩擦したり顎が変形したりしていますので、数年使ったら新しく作ってもらったほうがより良い義歯になると思います。見た目も良く、しゃべりやすく、よく噛める義歯を入れて、より健康的な豊かな生活を送ってください。



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