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H16.11 歯の移植

市民病院 歯科口腔外科部長  澤木 佳弘

 不幸にも歯を失ってしまった場合、その部分で再び噛めるようにするには、義歯(入れ歯)の他にブリッジ(両隣の歯を使った固定式のもの)、人口歯根(インプラント)などの方法があります。健康保険が使えるものもあれば、保健が使えない治療もあるのは皆さんご存知の通りです。最近では歯自体を再生させる研究もされていますが、実用化はまだまだ先のことです。
 さて、1〜2本の歯がなくなってしまった時に、歯を再建する1つの手段として「歯の移植」という方法があります。これは比較的若い年齢(10〜40代くらい)のうちに、虫歯やケガなどで歯を失った方で、親知らずなど抜歯しても支障のない歯が残っている方が対象となります。一番多いケースが、下あごの奥歯がダメになったけれども上の親知らずが残っているという場合です。これまでは歯の移植は特殊なケースにしか健康保険が使えない治療法でしたが、平成16年の春からは一般的な歯の移植にも健康保険が使えるようになりました。
 歯の移植の場合、他の臓器移植のような特殊な技術は必要ありません。歯を傷つけないように抜歯して、別の場所に歯が入る場所を作って、確実に歯を固定するということだけです。けれども成功率を高めるための手段が少ない分、すべての歯で成功するとは限りません。
 現在では病診連携が確立しており、外科部分と補綴(歯をかぶせてかめるようにすること)部分はそれぞれ得意分野でリレーしております。若い方で、歯が1本・2本なくなってしまい不都合を感じておられる方は、歯の移植が可能かどうか、一度かかりつけの歯科医院で相談してみることをおすすめします。



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