H13.11 「歯科のかかりかた」
あかさか歯科医院 赤坂 幸保
「歯医者に行く」というとあまり良いイメージを抱かないのではないでしょうか?今までの体験からくると思いますが、それに携わる者としても、怖がっている人に対しては、最善の処置ができにくくなってしまいがちです。
「早く、安く、痛くなく」これが「良い歯医者の条件」だそうですが、残念ながら痛くなってから来られる患者さんには、条件を満たした治療はできません。
また、こまめに受診しているまじめな患者さんであっても、虫歯や歯周病のような慢性の病気の場合には、悪くなるたびに治療を繰り返していたのでは、健康に決してプラスにはなりません。
虫歯や歯周病は、お口の中のプラーク(細菌の集まり)によって起こります。
そして、ひどくなるかどうかは、生活習慣や体質によって決まりますから、原因をなくし、生活習慣や体の弱点を改善することが、本当の治療であり、そうすれば歳をとっても歯で苦労することはありません。
このために私たちは、「健康を守り維持するための診察室作り」を心がけています。
健康を守り維持する歯科のかかり方とは
- 自覚症状の無いときに受診し、問題点をとりあげ、
- ひどくならない時点で最小限の治療を行い、
- 歯石をとり、歯ブラシで出血ような歯茎を整え、
- 歯の表面を磨き上げ、プラークの付きにくい歯に仕上げ、
- 歯と歯茎の磨き方を覚えていただき、
- それを維持する
ことです。
床屋さんや美容院へ行く感覚に近いと思いますが、このようにすることでのみ、歯の一部を人工的な物質に置き換えることなく、生えてきた時のままの自分の歯を長持ちさせることができる方法だと思いますが、いかがでしょうか?
歯は健康の基本です。痛い治療はお互いにご免こうむりたいものです。どうぞ、今は何も症状がない、というときに歯科医院をお訪ねください。そして、「歯医者へ行く」というご自身のイメージを変えていただきたいと思います。
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